省エネコンサルティングを利用する意味と目的
エアーコンプレッサの電気代は一般的に工場全体の20〜30%を占めると言われています。
このエアーコンプレッサが消費する電力を減らすことで工場の電気代を削減することが可能となるのです。
また、省エネへの取り組みは、電気代そのものを減らすことも大きな目的の1つになりますが、その取り組みが貴社の製品原価を下げることにもつながり、貴社製品の競争力を強化するための手段にもなるのです。
標準機とインバータ機を活用した省エネの実現
1.インバータ機への置き換えによる省エネ

インバータ制御により稼働後の軸動力を可変することが可能なインバータ機は、標準機と比較して稼働時の電力消費量を抑制することができます。
また、標準機と比較して同一吐出空気量を実現するのに必要な軸動力を抑えることが可能なため、その差分において電力消費量を抑制し、省エネを実現することが可能です。
標準機を利用している企業/団体様において、インバータ機への置き換えによって省エネを実現することが可能かを弊社の省エネ診断サービスを用いて分析し、最適なインバータ機の提案が可能です。
2.インバータ機の設定変更による省エネ

インバータ機を導入して利用を行うことで、標準機を利用していた頃よりも省エネが実現可能となることが多いのですが、ただ導入を行うだけでは導入効果が発揮できません。
導入時点で最適な状況に設定しているため、当面は導入効果を実感することができると思いますが、事業環境の変化などによって導入時と生産活動に変化が生じるに伴って導入効果が減少してしまうこともあります。
そのため、定期的に稼働状況の診断/分析を実施してその時点での最適な設定への見直しをすることがインバータ機の導入効果を継続して出し続けるのに必要です。
なお、標準機でも圧力設定の変更は可能ですが、圧力調整弁で設定する必要があるためモニタで変更が可能なインバータ機と比較すると設定変更の手間と難易度が高くなります。
インバータ機を利用している企業/団体様において、定期的な省エネ診断サービスの実施により、その時点での最適な設定へ変更する提案が可能です。
3.台数制御による省エネ

生産規模が大きい工場では複数台のエアーコンプレッサを利用されていると思います。また、そのようなケースでは故障発生などのトラブルに備えるために予備機を備えているケースもあるかと思います。
複数台を用いるケースでは必要となるエアー量に余裕をもたせる形で購入を行っており、生産状況に応じて稼働/停止を行う運用が行われています。
このように複数台運用を行っているケースでは標準機およびインバータ機それぞれの特徴を生かした運用を行うことが省エネの実現に繋がります。
標準機の特徴
●稼働直後より軸動力は高い出力となる
●吐出空気量の増減に伴う軸動力出力の変動幅は小さい
インバータ機の特徴
●稼働後の軸動力出力が可変でできるため、稼働時の消費電力を抑制可能
●標準機と比較して、同一吐出空気量における消費電力が小さい
上記のような特徴から、標準機に関しては継続して稼働を行うケースに最適であり、インバータ機は制御による稼働と変動が発生するケースに最適と言えます。
複数台を運用する際には標準機とインバータ機それぞれの特徴を踏まえた台数制御を行うことが省エネに繋がります。弊社では省エネ診断サービスを通じて稼働状況の把握と最適な機種の組み合わせ、設定方法などのご提案が可能です。
弊社サービスを活用するメリット
メーカー様が実施される省エネ提案では、最終的に本体を入れ替える形での提案内容となることも多いのが実情です。当然、最新機への入れ替えによって省エネ効果が実現する方法もありますが、既存設備を見直すことによって既設機を有効活用し、少ないコストで効果を引き出すための提案も弊社では行っています。
最新機への入れ替えだけでなく、既設機の設定変更なども含めて企業/団体様にとって最適な運用体制構築に向けたご支援をさせて頂きます。
また、最新機への入れ替えに際して補助金を利用するのも1つの手段となります。補助金活用に関する支援も弊社では行っております。
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